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トーマス・ローランドソン画

｜『大人馬術家のためのアカデミーと馬術年鑑』
トーマス・ローランドソン画

成人馬術家のためのアカデミーと馬術年鑑
ロンドン 1809年
ジェフリー・ガンバード作 [ヘンリー・バンバリー、フランシス・グロース]

An Academy for Grown Horsemen, with Annals of Horsemanship Full leather binding
Geoffrey Gambado [Henry Bunbury, Francis Grose]

馬術に関してのユーモアの古典とも言える名著であり、非常に優れたレアな書です

イギリス人挿絵画家の巨匠、トーマス・ローランドソンによる版画の改良版を収録した初版です

その後、何度も版を重ねた人気作です

ヘンリー・バンバリーのデザインを基にローランドソンが手彩色銅版画を施した29図を収めた完全版です

『成人馬術アカデミー』
常歩、速歩、駈歩、タンブリングの完全な指導法に加え、『馬術年鑑』には、様々な通信員から伝えられた、偶然の実験や実験上の事故（成功例も失敗例も含む）の記録が収録されている

本文は、画家のヘンリー・バンバリーと、古物研究家で『俗語古典辞典』の編纂者でもあるフランシス・グロースの作とされている

『故サー・フランシス・フィーリング蔵書目録』（1836年）、ジョン・ボーンの『英国書目録』（1843年）、サミュエル・ハルケットの『英国匿名・偽名文学辞典』（1882年）、D・C・サップの『蜂蜜の瓶』（1898年）などで、 19世紀にはこのユーモラスな文章はグロースの作とされた

しかし、ジョン・C・リーリーは『ホレス・ウォルポールの風刺画時代』（1973年）の中で、グロースは序文のみを書いたと主張している

ヘンリー・ウィリアム・バンバリー（1750年-1811年）、
「主に鉛筆、あるいは黒と赤のチョークで絵を描きました
針を使ったこともあるようですが、エッチング作家としては成功せず、彼のデザインは一般的に彫刻家によって、主に点描やドットで再現されました
彼の最もよく知られた3つの作品は1787年に出版された『長いメヌエット』、『嘘の伝播』、そしてジェフリー・ガンバードによる乗馬の災難を綴った『成人馬術アカデミー』です
1791年には、『成人馬術アカデミー』の続編とも言える『馬術年鑑』が出版されました。」 (D.N.B.)

その他の著作には、アンジェリカ・カウフマン著『アンジェリカの婦人図書館』（1794年）、バルトロッツィ版画のバンバリー『シェイクスピアの挿絵』（1796年）、『悪魔の物語』（1801年）などがあります

ルート＆サン社による赤いモロッコ革製装丁
背には5本の帯が浮き彫りにされ、金箔の題字と装飾が施されています
オリジナルの背表紙が張られた状態で、かつてきちんと補修されています
マーブル模様紙製の見返し、TEG（原版印刷）、版木はしっかりしています
内部は非常にきれいで、すべての版はティッシュガードで保護されています
銅版画は鮮やかな手彩色です
表紙の著者名ガンバドの横に、括弧内にインクで「Capt. Grose」（フランシス・グロース）と記されています

表紙の見返しには、アメリカの先駆的飛行家、気球乗り、自動車愛好家、旅行者、そして書籍収集家であったコートランド・フィールド・ビショップの蔵書票が彫刻されています

タイトル：成年馬術家のためのアカデミー、馬術年鑑付き
著者：ジェフリー・ガンバード [ヘンリー・バンバリー、フランシス・グロース]
イラスト：ヘンリー・バンバリー、トーマス・ローランドソン
装丁：ハードカバー
版：新版
状態：非常に良い
ページ数：140ページ
出版社：ヴァーナー・フッド・アンド・シャープ社（ロンドン）
発行年：1809年刊行
サイズ：八つ折り、20.5 x 13cm