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ルイ・エノー著

｜『グラン・デポの現代陶器』
ルイ・エノー著

『グラン・デポの現代陶器』
Le Ceramique Moderne par Le Grand Depot
ルイ・エノー著
エミール・ブルジョワ出版

1882年パリ刊行

19世紀後半から 20世紀初頭にかけてパリ最大の磁器とガラスのショールームであった Grand Depot による 19世紀の貿易カタログの見事な保存状態の書です

正確な刊行日付は不明ですが、「1881」と「1882」という名前のガラス製品が紹介されていることから、1882年頃のものと思われます。

34図の非常に美しい多色石版画（クロモリトグラフ）図譜入り。
皿とソーサーの14図、デカンタとグラスの 8図、女性用化粧水差しとボウルの5図、装飾タイルの4図。

白黒の石版画３図入：口絵、陶器の家具と花瓶、そしてパリの21 rue Drouot にあった印象的な店頭の眺めを描いたスケッチ図

多くは金色で仕上げられており、本やポスターの石版画出版社シャルル・ヴェルノー（Charles Verneau）によって印刷されています。

製品はすべて「グラン・デポ」ブランドのラベルが付いていますが、実際には英国メーカーのミントン（Minton）、ウエッジウッド（Wedgwood）、コープランド（Copeland）などの陶器が含まれています。
デザインには、19世紀にも人気、今でも愛されている花柄、幾何学模様、紋章、シノワズリ、ジャポネ、動物柄などがあります。

各リトグラフの反対側には、1個、6個、12個などの商品の価格がフランとサンチームで表示されています。

ジャーナリストのルイ・エノー（Louis Enault）による、ヨーロッパの磁器、陶器、ガラス製品の歴史に関するエッセイ付き。

エミール・ブルジョワ
エミール・ブルジョワは、パリに本拠を置くグラン・デポで、ストーク・オン・トレントの陶磁器やガラス製品の大手小売業者でした。

1860年代から、パリの社会に英国の高級陶磁器を紹介しました。

エミールは1832年にフランスのノルマンディーで生まれました。パリの陶磁器店で店員として働いた後、1856年にロンドンに移り、ストーク・オン・トレントの大手英国陶器メーカーのセールスマンになりました。

1862年、30歳の時、エミールはパリのドゥルーオ通り17番地の店を借りました。当初は英国陶磁器製品の小さな販売店でした。約1年後、ドゥルーオ通り21番地に「グラン・デポ」をオープンしました。すぐに店には、エミール自身の仕様で製造されることが多かったフランスの磁器や陶器が並ぶようになりました。

事業は成長し、装飾用や実用性のある磁器や陶器、クリスタルガラス製品を販売しました。同社は、テーブル、デザート、クリスタル製品を扱う世界最大の会社として宣伝しました。

エミールは 1905 年に引退しました。事業は第二次世界大戦後まで続きました。

本サイズ：縦35cmX横27.5cm 厚さ1.8cm
状態：表紙の布の破損あり
中はきれいです