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｜『ミニチュアの世界：日本』

The World in Miniature: Japan
フレデリック・ショベール編集者

1823年　イギリス　ルドルフ・アッカーマン出版社
第一出版

20図の素晴らしい手彩色銅版画入り（完全本）

ゲオルク・フォン・ラングズドルフは自分の絵を1812年の本『1803年から1807年の世界旅行について』に出版しました
そこには、7人の日本人男性女性が描かれていました

『1803年から1807年の世界旅行について』
1803年から06年までロシアが派遣したクルーゼンシュテルン世界周航調査隊のナジェージダ号に乗船したドイツ人博物学者（ゲオルク・フォン・ラングズドルフ）が描いている
医者であり自然科学者の目で見た、長崎滞在6か月の長崎の自然、町、人心、またオランダ語が出来た彼は、日露会談の様子や通訳や役人たちとのやりとりを飾り気なく語っている
多くの図版が時の様相を活き活きと伝えている

1818年にラングズドルフの版画はパリでジャン＝バプティスト・ブレトンの『ジャポン』に流用されました

5、6人のグループの図が二人または一人ずつの図にされています

そして、そのブレトンの図が1823年に、又この『ジャパン』で再度流用されています
今回は、各図に皆一人ずつとなり、出版社は有能なルドルフ・アッカーマンの手で、非常に綺麗な銅版画手彩色となっています

文章は、1805年に日本にロシア大使館を設立しようと企てた後、失敗したラングスドルフとクルーゼンシュテルンの報告書と、外交官であり長崎のオランダ東アジア会社の代理人であったアイザック・ティチングの著作に基づいている

『ミニチュアの世界』は最終的に、世界の国々を紹介するポケットサイズのガイドブックが43巻で構成されました

フレデリック・ショベール
1775年-1853年
イギリスの年刊誌『忘れな草』や、人気があり影響力のある雑誌『芸術リポジトリー』などの定期刊行物を含む、ルドルフ・アッカーマンのために数多くの作品を編集しました
ショベールはまた、『スイス』(1803年)、『ギリシャ、パレスチナ、エジプト、バーバリー』 (1812年)、『コーカサスとジョージア』 (1814年) など、旅行に関する書籍を数冊出版しました

ルドルフ・アッカーマン
1764年-1834年
手彩色絵本と版画を専門とする英国の出版社
19 世紀の最初の数十年間、英国の風景に関する絵本、風刺画家トーマス・ローランドソンの作品、人気雑誌『芸術リポジトリ』、旅ガイドブック『ミニチュアの世界』等で有名です

ビクトリア時代の女性、「ハリエット・トムリン」の蔵書票が内表紙に貼り付いています

シリーズの中で最も人気のある、価値ある本の 1 冊

2015年にThe World in Miniatureシリーズの内、アジア地域に関わる7冊が『19世紀ミニチュア世界の中のアジア・パシフィック』（全7巻＋別冊解説）として日本で復刻されました

こちらの原書（初版）は、ひじょうにレアな上、近年高額化しています

装丁は、刊行時に特別装丁された上質なグリーン・モロッコ革です

本サイズ：縦14.2cmX横9.3cm　厚さ2cm
この時代の書としては、状態良いです