痴愚神礼讃,デジデリウス・エラスムス,ハンス・ホルバイン

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エラスムス

｜『痴愚神礼讃』
エラスムス

『痴愚神礼讃』
デジデリウス・エラスムス

1676年スイスバーゼルゲナス出版
ラテン語版

ハンス・ホルバインの図付き初版本です！

エラスムスの本の余白にあったスケッチと落書きは、若いホルバインの最も初期の生き残った作品です！

タイトルページ、エラスムスの肖像画（ホルバイン画）、エラスムスの記念碑の全ページ銅版画3図

一部折りたため図譜あり

オズワルド・ミコニウスが持ってた1515年の初版に見つかったホルバインの81図のスケッチが、この1676年出版のためにカスパー・メーリアンによって銅版画にされました

よくあることですが、ハンス・ホルバイン（父）とハンス・ホルバインの肖像画が抜けているため特別価格にしています

内容：
献身（6p）フランスの医師および貨幣学者シャール・パタン（1633年－1693年）による序文（9p）、エラスムスの伝記（32p）、ホルバインの伝記（12p）、痴愚神礼讃、マーテン・ヴァン・ドルプへの手紙、トマス・モアへの手紙（336p）、インデックス（11p）

痴愚神礼讃とは
エラスムスは1509年にロンドンを訪れ、親しい友人トマス・モアのもとに滞在している間、旅行中に着想した諷刺文をわずか1週間程度の短期間で一気に書き上げたという。

1511年の出版以来、ヨーロッパ各国で翻訳や海賊版が多数出版され、何十もの版を重ねて宗教改革における一大ベストセラーとなった。
しかし、宮廷人や至尊の教皇をも対象とするその過激な諷刺内容からしばしば教会・聖職者より敵視されて発禁処分を受け、問題となる部分を削除した版も出版された。

痴愚の女神モリアー（モリアエ）が聴衆を前に大演説会を開き、聖書伝説やギリシア・ローマの古典からの夥しい引用、縦横に繰り出される警句とともに人間社会の馬鹿馬鹿しさや繰り広げられる愚行を饒舌に風刺するというものである。
痴愚女神は軽妙洒脱な語り口をもって王侯貴族や聖職者・神学者・文法学者・哲学者ら権威者を徹底的にこき下ろし、人間の営為の根底には痴愚の力が働いているのだ、人間は愚かであればこそ幸せなのだ、と自画自賛の長広舌を繰り広げる。

デジデリウス・エラスムス
1466年-1536年
ネーデルランド最初の人文主義者、カトリック司祭、神学者、哲学者

ハンス・ホルバイン
1497年-1543年
ルネッサンス期のドイツの画家

カスパー・メーリアン
1627年ー1700年
スイス画家・版画家、マテウス・メーリアンの息子、マリア・ジビーラ・メーリアンの兄

本サイズ；縦19cmX横12cm　厚さ3.5cm
装丁；総ヴェラム（子羊革）
状態；この時代のものではきれいです

古代ギリシャ