イギリス,カトリック教,風刺,反宗教

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｜『モナコロギア（聖職者研究）または聖職者の自然史』

"Monachologia or the Natural History of Monks"

著者：ナチュラリスト　ある自然科学者（Ignaz von Born）による

1852年エジンバラジョンストン＆ハンター刊行
初版本

全77ページ、18図の石版画図譜入り

著者のイグナス・フォン・ボーン
Ignaz von Born
（1742年-1781年）はトランシルヴァニア生まれでオーストリアで活躍した鉱物学者、冶金学者、フリーメーソン、反宗教（キリスト教）の作家
イエズス会の教育を受けたが、後に非常に反カトリックになった

ひじょうにレアな18世紀に書かれた書と図譜を19世紀にイギリスで英訳したのもです

内容は、怠惰した聖職者、奇妙な服装、カトリックの修道僧の奇妙な叫び声、風習など、擬似科学専門用語（植物学のリンネ系体を流用している）で書かれた反カトリックの皮肉に満ちた風刺

石版画の装飾タイトルページ、修道士の14図の風刺画、衣装、髪型、サンダルなどを表記した4図（ピンク色の紙を使用）

めずらしいエジンバラでの刊行です

18カ国のカトリックの修道士、聖職者が描かれています

A・アーノストのコミックタッチのイラスト画をエジンバラのシェンク＆マクファーレンによってリトグラフ（石版画）制作されました

人間、僧侶、猿をダーウィン流に比較しています（カトリック聖職者は、猿と人間の中間にあるなど）

科学者でもある著者がリンネ系体風に聖職者を分析しています

最終ページには、1864年イギリスの権威ある図書館（ロンドン人類研究会）推薦図書の張り紙付き

著者は、カトリックの背景で教育を受けていたのだが、成人するのつれ矛盾を感じ完全に反カトリックの方向へ進みました

カトリック教の司教はギャンブル、ワイン、女性の欲望、睡眠欲など完全に欲まぎれだと書かれています

本サイズ：縦21㎝×横14㎝　厚さ1.5㎝
装丁：茶色の革とマーブル紙の装丁　刊行時のままの装丁
状態：きれいです